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平成25年5月21日

 小満(しょうまん・ほっと一安心したい季節)〜松阪浄化センター〜

 

5月21日は二十四節気の小満(しょうまん)です。

 

暖かな陽気となり、山里の草木が実をつけ始め、天地が少しずつ満ち始める頃。

 松阪浄化センターでも木々が実をつけ始めました。

うめ

かりん

あんず

 

また、小満にはもうひとつ、秋に種をまいた麦に穂がつく頃で、ほっと一安心(少し満足)する

と言う意味もあります。

 

 さて、下水処理場でもほっと一安心する季節というのはあるのでしょうか。

 昨年の松阪浄化センターで、ほっと一安心できたのはちょうどこの季節でした。

 

 4月〜5月にかけては、暖かくなったかな、と思えば肌寒い日もあったりしますよね。

 そういった時期は、人間にとって風邪をひきやすくなります。

そして、水をきれいにしてくれている微生物たち。人間と同じく、水温の変化にはあまり強く

ありません。

 特に、放流水の法定基準項目でもある全りん(T-P)の処理の状況は、微生物が元気かどうかで

大きく左右されます。

 

 下のグラフは、昨年の4〜6月にかけての放流水の全りん濃度(mg/L)の推移を表しています。

 グラフを見ると、4月上旬から5月下旬ごろまで、放流水における全りん濃度の不安定な日が

続いています。

その後、5月下旬から6月中旬にかけては、安定した日が続いています。

 日々の寒暖の差も落ち着くこの頃、微生物にとっても過ごしやすい日々だったのでしょう。

 

6月下旬からは再び全りん濃度が上昇する日がでてきています。

梅雨を迎え雨降りが続く季節となり、お天気と同様、水処理も不安定になりました。

ほっと一安心できたのは、ひと月足らずのわずかな時期でした。

 

 しかしながら、水処理というのは、温度だけでなく様々な要因に左右されますので、昨年のこ

の時期に安定していたからといって、今年も安定するとは限りません。

 

 今年もほっと一安心できるのか、期待しつつ、けれども油断せずに水質管理を行っていきます。

 

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